1.多様な学び方を応援!高校進学相談より

 

みなさんが自分に合った高校を選ぶために!進路相談の中で、よくある内容です。
みなさんの高校選びの参考になればと思います。

通信制高校ってどんな所ですか?
通信制高校は、レポートによる自学自習が中心になります。スクーリングの頻度も学校により異なりますが、ある程度自分の時間を自由に使うながら高校生活を送ることができます。
昼間から授業を行っている定時制高校ってあるのですか?
定時制のイメージは夜間に勉強をする学校という印象があるが、昼間部・昼夜部・夜間部(2部制・3部制)などのパターンがあり、時間割は入学した部の時間割を過ごします。(昼間部と夜間部が、共通した時間割を組む学校もあります。卒業するには、3年以上在籍し、合計74単位以上の単位を取得する必要があります。3年間で卒業する生徒もいれば、4年間で卒業する生徒もいますので、自分の学習のペースで卒業を目指すことができます。
通信制では、どんな生徒が学んでいますか?
高校の学習を自分で進めて行っている方、やりたいことと並行しながら学習している方、働いている方、進学予備校に通う方、家事をしている方など、様々な方が高校の学習内容を学んでいます。
単位制とは、何ですか?
単位制とは、1~3年生のような学年の枠ではなく、必要な単位を修得して卒業を目指すシステムです。以前通っていた高校で修得した単位と合わせて卒業を目指すこともできる場合もあります。
通信制高校を卒業するための条件はありますか?
必修科目を含めて、修得する単位が74単位必要となります。
通信制高校卒業後の進路はどんな道がありますか
大学、短大、専門学校などの進学、就職やアルバイトを続ける方もいます。進学では、予備校にも通いながら一般入試で大学進学を目指す方や指定校推薦やAO推薦を利用して進学する方もいるので各学校の進路サポートの状況を確認すると良いでしょう。
将来やりたいことがないので不安です…
高校卒業後の進路は、大学、短大、専門学校、就職等があります。高校生活の中で、授業や体験、アルバイトなど様々なことを通じて学んだことを活かして、進路を選ぶことができます。
「高校卒業資格」って必要ですか?
高卒資格がない人が、応募できる企業の範囲が狭まってしまうなど、就職活動でデメリットが生じることがあります。例えば、企業の募集要項を確認すると、多くの企業が「高等学校卒業」と掲載している場合も多いのです。高校卒業資格があることで、自分の将来の選択の幅を広げることができます。
高卒認定試験ってなに?
高校を卒業した者と同等以上の学力があるかどうかを認定するための試験です。合格者は大学・短大・専門学校などの受験資格が与えられるので、高等学校卒業者と同等以上の学力がある者として認定され、就職、資格試験等に活用することもできます。高認に合格すれば大学受験をすることも可能になるので、高校に行かなくても大学に入り、大卒の最終学歴を得ることは可能です。
通信制高校の生活を自分で判断しながらやっていけるのか不安です…
3年間での通信制高校卒業が出来るように勉強面やメンタル面などをサポートする機関(サポート校)を併用して卒業を目指す方もいます。通信制高校に入学する場合、卒業までの単位取得や様々な相談が出来るようにサポート校を利用して卒業を目指す生徒も多いです。自分に合ったサポート校から連携している通信制高校があればそこに入学することも可能です。学習について困難さを感じている場合も学校と相談すると配慮を行って授業や学校生活を送れる場合もあるので、学校に相談して高校選びを行うことも可能です。
人間関係が苦手なので学校生活が送れるか不安です…
サポートや配慮を行ってくれる学校もあります。また、ソーシャルスキルトレーニングなどコミュニケーションの練習を行っている学校もあります。
学校のカウンセリングルームや専門の機関等を活用しながら学校生活を送ることもできます。ただ、自分に合った環境を選択することが大切ですので、通信制高校のような他者と関わる頻度を少なくしながら学校生活を送ることも一つの選択肢だと思います。
フリースクールって何ですか?
フリースクールで過ごす内容は、学校によって様々です。何らかの理由で、学校に行くことができない、行かない、行きたくても行けない方が、いるので、比較的自由度が高い高校生活を過ごせるようです。フリースクールのみの利用は現在の所「高校卒業資格」にはなりません。通信制高校と併行して通っている生徒もおります。
私が通信制高校へ進学したいと親に相談したらあまり良い顔をしませんでした...どうしたら良いですか?
進学したい高校の特色や自分がなぜその高校でなけれならないのかを調べてたり自分の気持ちをきちんと話してみるのはどうでしょうか。また、通信制高校だとレポートやスクーリングなど自己管理に不安もある保護者の方はいらっしゃると思います、自分がどのように自己管理を行っていくのか、自分に必要なサポートがあるのかなどきちんと調べて説明しながら相談する必要もあります。
学費ってどれくらい?
一例ですが、埼玉県の公立定時制高校の授業料(年額)は4万円程度、公立通信制高校2~3万円程度です。公立・私立の違いや通信制高校とサポート校を併用する場合など細かく見ていくと費用について見通しが立てます。

 

2.高校見学に行く!必ず読んでおきたいポイント!

 

みなさんが自分に合った高校を選ぶために、本当に自分に合うかどうかを自分の目で見てくる必要があります。ぜひ参考にして下さい。

1.高校見学で目に入りやすいポイント
  1. 進路、部活、教室、施設、設備…
    ( ⇒ 説明会や学校見学、パンフレットでも知ることができます)

 

2.高校見学で、実際に見ておくと参考になるポイント
  1. 生徒さんたちの表情や活動の様子
  2. 先生の雰囲気   など…

 

3.可能な限り真の姿を知るために!

 ☑ なるべく普段の授業を見に行く!
(なかなか平日は難しいので…中学校の行事の振休や土曜授業なども利用。)

 ☑ 体育の授業(特に、整列など導入の部分)
(生徒に対する指導の在り方が反映されていることが多いので、その学校のスタンスがわかりやすい)

 ☑ 授業のグループワーク(グループワークを積極的に実施しているかどうかではなく)
「グループワークのルールを設定(ガイド)してるか?」
さらに、このことを「どの先生も意識しているか、全体的に取り組んでいる傾向があるのか」
を見ると…

『グループワークが苦手な生徒でも主体的な学びが行えるように、学校全体で積極的な配慮』をしているかどうかの参考にはなります。

 ~参考~
・「時間やルールの設定など」→ 騒がしくなったり、脱線しないよう授業の混乱を防止
・「質より量、連想自由など」 → 意見を出しやすくする

 

4.見学や説明会についての「まとめ」


これらは、一つの例ですが参考にしてもらえたらと思います。

  1. 実際に、その学校で高校生活を送っている姿が想像できるかどうか
  2. 自分が学びたい分野があるか、自分が必要とするサポートがあるか、やってみたいことにチャレンジできそうか
  3. 学校案内やパンフレットを参考に調べたことを見学したり、気になる点をさらに詳しく先生に質問して判断する
  4. 入学するしないは関係なく遠慮なく質問してよろしいと思います
    (口頭で難しい場合は、アンケートに記入して教えてもらうのも一つの方法かもしれませんね)

など、様々な視点から考えると自分にとって合う学校が見つかるかもしれませんね! 

 

3.自分が納得した”進路選択”を目指して!

学校生活に悩むことや不登校は、特別なことじゃない!

少し前までは、一般的に全日制高校に進学することが当たり前と思われてきましたが、今は多様な選択肢から自分に合った学び方を選べる時代です。焦らず一歩ずつ進んでいけるよう、みなさんが納得のできる進路選択を応援していけたらと思っています。

 

中学生男子中学生女子高校生男子高校生女子
中学生男子 Aさんの場合

  1. 〈状況〉 朝、起きれない、学習の方法に不安がある、中学登校へは気が進まない
  2. 〈高校卒業後の希望〉調理の専門学校
  3. 〈高校選びまでのプロセス〉
    1.相談-定時制や通信制がどんなところか知りたい
    2.相談-友人と様々な活動ができるような学校が良い
    3.高校見学-定時制高校、通信制高校
    4.相談-志望校選びの相談
  4. 〈進路〉定時制高校(夜開講制)

~利用してよかったこと~
事前に相談することによって、学校見学の際より詳しくしることができたので、志望校を決めるときに学校選びがスムーズに行えた。また、学校へ配慮してほしいことについてどう学校に話したら良いかも相談できた。

中学2年生女子 Aさんの場合

  1. 〈状況〉 よくわからないが、学校に行きたくない
  2. 〈高校卒業後の希望〉将来のこと考えながら過ごしたい
  3. 〈高校選びまでのプロセス〉
    1.相談-進路を考えないと行けない時期になって、考えたら不安
    2.相談-どんな選択肢があるのか相談
    3.高校見学-フリースクール
    4.相談-自分の中ではフリースクールだと決めたので、背中をおしてもらった
  4. 〈進路〉フリースクール(通信制高校考え中)

~利用してよかったこと~
様々な学び方があることを知れて、広い視点で考えることができたので、自分で納得して進路を選べることができた。また、同時に通信制高校も必要になったら行きたいと考えているので、どんな所か知ることができて、その時にまた相談したいと思っている。

高校生男子 Aさんの場合

  1. 〈状況〉 在籍している高校へは、行きたくなかった(過ごす時間に、価値をあまり感じない…)
  2. 〈高校卒業後の希望〉就職
  3. 〈高校選びまでのプロセス〉
    1.相談-定時制や通信制がどんなところか知りたい
    2.相談-自分に合う学校があるか相談
    3.高校見学-通信制高校を複数
    4.相談-志望校選びの相談
  4. 〈進路〉通信制高校へ転入

~利用してよかったこと~
自分の意志を組みとってもらえた上で、どんな選択肢があるのか情報を提供してもらえた。学校見学へも行き、自分の目で確かめながら、納得して高校を選ぶことができた。

高校生女子 Aさんの場合

  1. 〈状況〉 在籍している高校へは、行きたくない(人とあまり関わりたくなかった…)
  2. 〈高校卒業後の希望〉保育士になりたいがどうしたら良いかわからない
  3. 〈高校選びまでのプロセス〉
    1.相談-転校ってできるのか相談
    2.相談-どんなタイミングで次の学校をきめるか相談
    3.高校見学-通信制高校を複数
    4.相談-志望校選びの相談
  4. 〈進路〉通信制高校へ転入

~利用してよかったこと~
自分のペースで学習したり、穏やかな気持ちで学校生活を過ごせるような学校選びができた。また、自分に合う高校を選べたので、適度な頻度で少しずつ友人関係も築けるようになってきた。

\  高校生活での”学び方” は多様! /

全日制高校
平日の昼間に授業を行う教育課程のことです。全日制高等学校を卒業するには、高等学校に基本的に3年在籍し、合計74単位以上の単位を取得する必要があります。
定時制高校
夜間その他特別の時間又は時期において授業を行う課程の高校のことです。定時制高等学校を卒業するには、高等学校に3年以上在籍し、合計74単位以上の単位を取得する必要があります。昼間部・昼夜部・夜間部など時間帯も様々です。
通信制高校
通信教材やスクーリングなどによる授業で教育を行う課程のことです。卒業要件は、高等学校(他高等学校所属含)に3年以上在籍し、合計74単位以上の単位を取得する必要があります。公立など「狭域校」、私立など「広域校」があります。
サポート校
3年間での通信制高校卒業が出来るように勉強面やメンタル面などをサポートする機関です。通信制高校に入学する場合、卒業までの単位取得や様々な相談が出来るように、サポート校を利用して卒業を目指す生徒もおります。
フリースクール
何らかの理由で、学校に行くことができない、行かない、行きたくても行けない子どもたちが、小学校・中学校・高校ではない学ぶんだり、過ごす(居)場所。活動内容も各機関や団体によって幅広いです。
高卒認定試験
高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)のこと。高校を卒業した者と同等以上の学力があるかどうかを認定する試験。合格者は、大学・短大・専門学校などの受験資格が与えられます。また、高等学校卒業者と同等以上の学力がある者として認定され、就職、資格試験等にも活用できることもあります。